熱媒体油
《概要》
◎ 熱媒体油(サーモオイル、ホットオイル)は伝熱効率がよく、使用中の蒸発損失がなく熱に対する品質の安定性がよいなどの諸性状を備え、装置を経済的に効率よく、安全に運転できるものでなくてはなりません。
◎ コスモサーモシリーズは、各種間接加熱装置の熱媒体油として適するように開発した製品で、高温での熱安定性、酸化安定性に優れ、長期間使用することができます。
◎ 粘度グレードは、ISOの工業用潤滑油粘度番号に準拠しています。
《特長》
1. 熱安定性、酸化安定性
循環使用中に受ける熱に対しての熱分解と、高温酸化に対する抵抗力はサーモオイル(ホットオイル)としては最も重要な性状です。
これらによってサーモオイル中に生成するスラッジ・レジン・アスファルトなどの混じったタール状物質は、サーモオイルの熱伝導率を低下させたり、循環を妨げたりします。
コスモサーモは熱に不安定な物質を特殊精製工程で極力とり除いてあるため、スラッジの生成が極めて少ないオイルです。
2. 揮発性、引火点、蒸気圧
使用中の蒸気損失が多いものはサーモオイルとしては適しません。
コスモサーモは、適切な分留成分からなっているために蒸発損失が少なく、また蒸気圧も260℃で267〜1,066Paと低い値を示しており、密閉循環系統中の蒸気閉塞がなく、ポンプでのキャビテーションも心配ありません。
火気に対しても充分高い引火点を有しています。
3. 低温流動性
始動時(低温)の流動性の悪いものはポンプ作業の不良により、局部過熱をまねくおそれがありますが、コスモサーモは流動点が-12.5℃以下という値を示しており、また粘度指数が高く良好な低温流動動性を発揮します。
【メーカー詳細ページ】
https://www.cosmo-lube.co.jp/Portals/0/images/product/tech/tech3561010.pdf